【第98回】姉妹都市である川本町へ研修に行きました。


お疲れ様です。暑い暑いと毎日のように言ってきましたが・・・10月に入ったとたん、朝晩、すっかり冷え込むようになりましたね。
そのような中、皆様お元気でいらっしゃいますか?
地道にこつこつ池脇まさひこです。
今日は10月6日(火)です。来週、11日(日)は坂八幡宮秋祭りで、横浜地区からは曳き船が出ます。18日(日)は小屋浦新宮社秋祭りです。両日とも天候に恵まれることを願っています。お祭りは地域が盛り上がります。親から子へ、子から孫へと、坂の各地域のお祭りは長く引き継がれてきました。こうした伝統をいつまでも後世へと残していきたいですね。

さて、今回は、9月28日(月)~29日(火)に行われた「第14回坂町・川本町姉妹都市交流議員研修会」の内容の一部をお伝えしたいと思います。
その前に、坂町と川本町の町勢(その町全体の現在の状態)を簡単に比較してみましょう。
1 人口 坂町(12,329人) 川本町(2,858人)
2 面積 坂町(15.69㎢) 川本町(106.43㎢)
つまり、坂町の人口は川本町の4.3倍であり、川本町の面積は坂町の6.78倍ということになります。一見すると対照的な町のように見えますが、両町ともに人口減少、高齢者介護、子どもの教育など共通の悩みをいくつも抱えております。
今回の研修では、一日目は「医療・介護・福祉サービスの強化について」の説明を受け、これらの最先端のサービスを実践している病院を見学させていただきました。二日目は「女子野球でつながるプロジェクトについて」の説明を受け、選手との意見交換をいたしました。
紙面の都合で、ご紹介する内容を絞ろうと思います。今回は、川本町が「スポーツを通したまちづくり」を目指し、力を入れて女子硬式野球の強化に取り組んでいることをご紹介します。

町の職員の方から説明していただいた内容の要旨は次のとおりです。
1 女子公式野球クラブ「島根フィルティーズ」設立背景と地域資源
– 伝統芸能や神楽、世界遺産「石見銀山」や多々良製鉄の歴史など、地域資源が豊富で文化活動が盛ん。町は交流のDNAを持つ。
– 県立島根中央高校が地域外から生徒を受け入れる「高校魅力化」の一環として、女子野球部が令和元年に創設されたことがクラブ設立の土台となった。
2 チーム名「フィルティーズ」の由来と公募
– 由来: 町の文献にある「フィルティー」と、音楽の町にちなむギリシャ語の「フィル(愛する)」を組み合わせた造語。
– 全国から400通超の応募があり、公募により町らしい愛着の湧く名前を採用。
3 女子野球タウン認定とプロジェクト概要
– 全日本女子野球連盟の「女子野球タウン」認定に手を挙げ、市町村の中で町としては唯一の認定を目指している。
– プロジェクトの柱は「交流人口拡大」「情報発信強化」「人材育成」。
– 目的は若年層、特に20代女性の人口増に向けた新たな人の流れの創出。
4 クラブチーム「島根フィルティーズ」体制・選手募集
– 監督: 島根県出身の元プロ野球選手。
– 選手: 1期生13名で発足。2年目に5名が加わり、来季は20名超を目指す。選手は東京、愛媛、熊本など全国から集まっている。
– 募集: トライアウトと面接を実施。
– 設立式典: 島根県知事が来席し、島根中央高校女子硬式野球部とオープニングゲームを実施(来場約600人)。
5 運営スキームと地域おこし協力隊の活用
– 一般社団法人「川本暮らし」が中間支援組織としてクラブ運営を担い、選手の受入窓口となっている。
– 選手の多くは地域おこし協力隊(任期3年)として活動。町からの委託・補助で人件費・活動費を賄う持続可能な運営を構築。
6 選手の住居とキャリア支援(セカンドキャリア)
– 住居: 民間アパート、町営住宅、県職員宿舎を活用しているが、今後の増員を見据えると若者向け住居の不足が課題。
– キャリア支援: 任期3年後のアスリート雇用や地域企業とのマッチングが課題。看護・介護等の資格取得支援や、年4回の個別ヒアリングを通じ、定住・転出双方の選択肢を支援する方針。使い捨てにせず、町全体で継続的に支援する必要性が指摘されている。
7 競技成績と練習環境
– 中四国リーグに所属。1年目に3部優勝、2年目に2部へ昇格し現在4位。上位2位が進む1部との入れ替え戦を目指している。
– 練習: 現在は仕事後に夕方から3時間程度。将来的には日中練習が可能なアスリート雇用と夜間練習を組み合わせた柔軟な体制を構想。
– 支援: 町外企業からのふるさと納税等を活用し、練習環境の充実を図る。ネーミングライツの導入も検討。
8 地域貢献・イベント参加・観客動員
– 町内外のイベント(早食い大会、盆踊り、野球大会等)に積極的に参加。平日は保育所や高齢者施設で活動。
– 町民球場での公式戦は毎回300人〜最大700人が来場し、全国の女子クラブの中でも高水準。
– 広島市のプロスポーツ振興事例のように、町が一体となって盛り上がることが重要との意見があった。
9 女子野球の競技環境とスポーツツーリズム
– 競技人口: 高校女子野球部は増加傾向にあり、大学の選択肢も拡大している。ただしプロ化は進んでおらず、多くの選手は仕事をしながら野球を続けている。
– スポーツツーリズム: 試合遠征に伴う宿泊・消費を促進し、経済循環と情報発信の強化を目指す。飲食店や道の駅との連携体制構築が課題。
10 広報・メディア露出
– 共同通信のサミットで取り組みを紹介し高評価を得たほか、SNSの総再生回数は11,500回を超えるなど、認知度向上に寄与。
– 公式ウェブサイトが魅力的で、観戦意欲を掻き立てるとの評価があった。
11 成果と今後の展望
– 成果: 20代女性が町の人口の約20%を占めるなど人口維持に寄与。交流促進、地域活性化、関係者ネットワーク強化の効果が確認されている。
– 展望: 議会説明から3年目を迎え、医療福祉や子育て支援など他施策と連動させながら、人づくり・経済循環・情報発信をさらに強化していく。
12 今後の段取り
- 女子野球タウン認定取得に向けた申請・関係者調整
- 2部リーグ上位進出に向けた強化計画の共有と実行
- 川本ダービー(島根中央高校戦)の運営・広報最終確認
- 選手増員(20名超)に対応するための住居確保計画(物件調査・予算検討)
- 任期後のキャリア支援策の具体化
– 特定地域事業協同組合を活用した派遣就業スキームの設計と受入企業開
拓
– 看護・介護等の資格取得支援の要件と連携先の整理
13 支援拡充策の検討
– ネーミングライツ導入の具体的検討(事例調査・提案枠組み作成)
– 企業版ふるさと納税の活用計画策定
– スポーツツーリズム推進体制の構築(町内施設・事業者との協議)
– 選手伴走体制の強化(事務局人員・役割整備)と年4回の選手ヒアリング継続
14 SNS等の広報活動の継続と効果測定

どうです皆さん。大変な取り組みとは思いませんか?人口3,000人を切った町がこれだけのことをやるには・・・先ず資金がなければできません。川本町は、これを「まちおこし協力隊」の助成金に求めたところが特徴的であると思います。果たして持続可能な取り組みであるのか?研修会でも質問が相次ぎましたが、女子硬式野球の取り組みは始まったばかりです。
まちづくりの原動力をスポーツの推進に求めている自治体は、全国的にどれくらいあるのか把握していませんが、是非、自治体のネットワークを作り、情報収集をしながら事業として成功されることを願っています。

最後に、選手の皆さんとお話することができましたが、当然のことですが、明るく元気のよい選手ばかりでした。広島出身の選手が二人おり激励させていただきました。
今回の研修における私の収穫としては、以下の二つです。
①小さな町でも創意工夫と熱い思いがあれば新しいムーブメントが起こせる。
②まちおこし協力隊は大きな可能性を秘めている。

今回はここまでです。
明日は臨時会があります。
池脇まさひこは、これまでもこれからも、地道にこつこつ頑張ります。

【追伸】
今週の土曜日(10月10日)に「池脇まさひこ話そう会」を開催します。あと9席です。
事前連絡をいただけると助かります。もちろん当日受付もいたします。ご参加をお待ちしています。
携 帯:090-8993-0132
メール:ken.win36@docomo.ne.jp